リハビリ職でブラックな職場を避けるためにできること

~入職前に見抜く5つのチェックポイント~

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などのリハビリ職は、専門性が高く需要の多い職種ですが、残念ながら“ブラックな職場”に悩まされるケースも少なくありません。

「残業代が出ない」「人間関係が最悪」「休日が取れない」――
そんな職場に入らないためには、事前の情報収集と見極めが何より重要です。

この記事では、リハ職がブラックな職場を避けるためにできることを、転職前・面接時・見学時に分けて具体的に解説します。


◆ 1. 転職前:口コミ・評判サイトやエージェントを活用

✅ 行動すべきこと:

  • Google口コミ、看護師系SNS、転職会議などで評価を見る
  • 医療・介護系の転職エージェントに「離職率」「労働時間」を確認してもらう
  • 直近の離職者数や勤続年数の情報を事前にリサーチ

✅ 注意点:

口コミは偏りもあるので、複数ソースを見て傾向を判断しましょう。


◆ 2. 面接時:質問の質と答え方で“ヤバい職場”を見抜く

✅ 質問例:

  • 「直近1年の離職率はどれくらいですか?」
  • 「残業時間の平均と残業代の支払い状況について教えてください」
  • 「産休・育休の取得実績はありますか?」

✅ 要注意な答え方:

  • はぐらかす/曖昧な返答
  • 「うちは皆、遅くまで頑張ってくれてます」系の精神論
  • 「うちはアットホームだから問題ありません」だけの返答

具体的な数字や実績を答えられない職場は注意が必要です。


◆ 3. 見学時:スタッフの様子・空気感を観察

✅ 見るべきポイント:

  • スタッフの表情・雰囲気(疲弊していないか)
  • 定時近くでもバタバタしていないか
  • スタッフが笑顔であいさつしてくれるか

✅ 聞いておきたいこと:

  • 「リハスタッフは1日何件くらい担当しますか?」
  • 「記録は勤務時間内に終わりますか?」
  • 「現場で何かあったとき、相談できる相手はいますか?」

◆ 4. 条件面で特に注意すべきこと

項目要チェックポイント
残業代見込み残業込みでごまかされていないか
有給休暇実際に取得されているか(取得率◎)
業務量1日の担当件数が過密すぎないか(5〜6件前後が目安)
人員配置リハ職の数が適切か、常に欠員状態ではないか

◆ 5. 入職後も“異常”を感じたらすぐ相談・行動を

もし入職後に「話が違う」「明らかに労働環境がおかしい」と感じた場合は、

  • 上司や人事に相談
  • 労働基準監督署や外部の労働相談窓口に連絡
  • 速やかに転職エージェントへ報告・再検討

無理に我慢しすぎる前に“早めの行動”が自分を守る手段です。


まとめ:ブラック職場を避けるための5つのアクション

  1. 情報収集:口コミ+転職エージェントの活用
  2. 面接質問で“職場の誠実さ”を見極める
  3. 見学でスタッフの雰囲気・働き方を観察
  4. 条件面を“数字”と“現場実態”で確認
  5. 入職後も異常があればすぐ相談・行動

リハ職として長く安心して働くためには、「働きやすさ」と「健全な組織文化」のある職場を選ぶことが最重要です。
目の前の条件だけに惑わされず、自分の人生を守る視点で職場を選んでいきましょう。