〜働く側から見たメリット・デメリットを徹底解説〜
保育士として転職・就職先を探すときに、よく目にする「認可園」と「認可外園」。
なんとなく「認可園のほうが安心そう」と感じている方も多いかもしれませんが、実はどちらにもメリット・デメリットがあります。
この記事では、保育士として働く立場から見た「認可園と認可外園の違い」と、それぞれの働きやすさを比較してご紹介します。
まず知っておこう|認可園と認可外園の基本的な違い
区分 | 認可保育園 | 認可外保育園 |
---|---|---|
設置基準 | 国の基準を満たしている | 基準を満たしていないが独自運営 |
定員 | 市町村の定めにより決定 | 自由に設定可能 |
保育料 | 所得に応じた公定料金 | 園が独自に決定(高めの傾向) |
指導・監査 | 行政の定期監査あり | 一部を除き少ない or 任意 |
※「企業主導型保育所」など例外もありますが、ここでは大きく2分類で解説します。
保育士の働き方にどう関係するの?
保育士が働くうえでは、以下のようなポイントが違ってきます。
【認可園】で働くメリット・デメリット
✅ メリット
- 人員配置や保育環境が整っている
→ 国の基準を満たしているため、最低限の人員・面積・設備が保障されている。 - 給与・福利厚生が安定していることが多い
→ 公立や大手法人が運営しているケースが多く、待遇面も安心。 - 研修制度が充実している場合が多い
→ 経験を積みやすく、キャリアアップにもつながりやすい。
⚠ デメリット
- 書類業務や行事が多い園も
→ 規模が大きく職員数が多い分、業務負担が分散されづらいケースも。 - 職員間の人間関係が複雑な場合も
→ ベテランが多く、上下関係が厳しい職場もある。
【認可外園】で働くメリット・デメリット
✅ メリット
- 小規模でアットホームな雰囲気
→ 子どもや保護者との距離が近く、柔軟な保育ができる。 - 独自の保育方針を実践している園も多い
→ モンテッソーリや英語教育など、自分の興味に合う園が見つけやすい。 - 柔軟な働き方がしやすい
→ 時短勤務やパート採用などライフスタイルに合った選択がしやすい。
⚠ デメリット
- 人員不足で多忙なことも
→ 最低限の職員で回している場合が多く、休みが取りにくい園も。 - 給与や待遇にばらつきがある
→ 小規模法人や個人経営が多く、社会保険や賞与がない園もある。
自分に合うのはどっち?判断ポイント
判断基準 | おすすめの園 |
---|---|
安定した待遇・福利厚生を重視 | 認可園 |
柔軟な働き方をしたい | 認可外園 |
丁寧な保育・少人数制を希望 | 認可外園(小規模保育) |
教育体制・研修がしっかりした環境 | 認可園 |
まとめ|制度だけでなく“中身”も要チェック!
認可園・認可外園という制度の違いは、働き方にも影響しますが、一番大切なのは園ごとの実態です。
認可園でも働きにくい場合はありますし、認可外園でも非常に働きやすい環境の園もあります。
✔ それぞれの特徴を理解したうえで
✔ 見学・面接で現場の雰囲気を確かめ
✔ 自分の価値観に合う園を選ぶ
制度だけにとらわれず、「ここで働きたい」と思える園を選ぶことが、長く保育士として働く秘訣です。