ボーナスが出る園と出ない園、その違いは?

〜働く前に知っておきたい賞与事情〜

「賞与ありって書いてあったけど、実際は寸志程度だった…」
「毎年ちゃんとボーナスが出る園で働きたい!」

保育士として働く中で、ボーナス(賞与)の有無や金額の違いは、年収やモチベーションに大きく影響します。
では、なぜ同じ保育士でも“もらえる人”と“もらえない人”がいるのか?

この記事では、ボーナスが出る園と出ない園の違いと見極め方を徹底解説します。


◆ ボーナスの相場(正社員保育士の場合)

一般的に、保育士のボーナスは「年2回・合計2〜4ヶ月分程度」が目安とされます。

【例】月給20万円×3ヶ月分=年60万円程度

ただし、これは園の財政・運営方針・雇用形態によって大きく差が出る部分でもあります。


◆ ボーナスが“しっかり出る園”の特徴

✅ 1. 社会福祉法人・学校法人・公立など安定した運営母体

→ 財務基盤が安定しており、賞与制度も明文化されていることが多い
→ 賞与「基本給×◯ヶ月分」といった形で、支給実績がある

✅ 2. 処遇改善加算や補助金をしっかり職員に還元している

→ 国や自治体からの助成金を活用して、賞与に上乗せしている園も

✅ 3. 賞与支給額が「求人票に明記」されている

→ 「賞与年2回(実績:計3ヶ月分)」など、具体的な数字がある園は支給率が高い傾向

✅ 4. 勤続年数・評価に応じて金額が明確に変動する

→ 昇給・賞与がセットで運用されている園は、長く働くほど還元されやすい


◆ ボーナスが“出にくい園”の特徴

⚠ 1. 小規模経営・個人事業に近い保育施設

→ 財務に余裕がなく、「寸志のみ」「実績により支給」となるケースが多い

⚠ 2. 企業主導型や企業内保育所など“園による差”が大きい施設

→ 福利厚生が整っている園もあるが、中には賞与なしの園もあるため事前確認必須

⚠ 3. 求人票に「賞与あり(業績による)」としか書かれていない

→ 金額の記載がない場合、「あっても数万円」のことが少なくない

⚠ 4. 雇用形態が非正規(パート・派遣など)

→ 時給制の保育士は、原則ボーナスの支給対象外(ただし条件付きで寸志ありの園も)


◆ 面接・見学で確認すべき質問

「賞与ありますか?」だけでは不十分!
以下のように具体的に質問するのがポイントです。

  • 「賞与は年に何回支給されていますか?」
  • 「昨年の実績では何ヶ月分でしたか?」
  • 「勤続何年目から満額支給される形ですか?」
  • 「処遇改善加算は賞与にも反映されていますか?」

→ 正直かつ丁寧に答えてくれる園は信頼度◎


◆ ボーナスがなくても魅力のある園とは?

ボーナスは大きな魅力ですが、それだけで職場の良し悪しを判断するのは危険です。
以下のような場合、「賞与がなくても働きやすい」ケースもあります。

  • 時給が高い(派遣・パートで時給1,500円以上)
  • 残業・持ち帰り仕事がゼロ
  • シフトの融通が利きやすく子育てとの両立がしやすい
  • 家賃補助や自治体の手当が充実している

年収ベースや“トータルの待遇”で考えるのが重要です。


◆ まとめ|ボーナスは「園選び」で決まる

賞与がしっかり支給されるかどうかは、園の財政状況・制度設計・運営方針に左右されます。

✔ 法人運営・公立系は支給実績◎
✔ 「賞与実績◯ヶ月」の明記をチェック
✔ 処遇改善加算をどう使っているかもポイント
✔ 非正規雇用では賞与なしが基本
✔ ボーナス以外の待遇も含めて“総合的に”判断を

「ボーナスも大事。でもそれだけじゃない」
自分にとって納得できる働き方・待遇の園を選びましょう!