女性セラピストの働き方・ライフイベントとの両立体験談

〜結婚・出産・育児…それでもリハ職を続けられた理由〜

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのセラピストとして働く女性は年々増えています。
しかし現実には、結婚・妊娠・出産・育児といったライフイベントに直面する中で、「このまま仕事を続けられるのか」と悩む方も少なくありません。

そこで今回は、実際にライフイベントを経ても現場で活躍している女性セラピストたちのリアルな体験談を通じて、両立のヒントや働き方の工夫を紹介します。


体験談①|産休・育休を取得し、同じ職場へ復帰(30代・PT)

「第一子を妊娠したときは、“迷惑をかけてしまうのでは…”と不安でした。でも、職場が産休・育休制度を整えてくれていたおかげで安心して産めました。復帰後は時短勤務に切り替えて、無理なくリハビリ業務を続けています。上司や同僚の理解が何よりありがたかったです。」

ポイント:

  • 法定の産育休を「取って当然」ではなく「職場と協力して取得」
  • 育児中は勤務時間や業務内容の調整が鍵
  • 先に制度の整った職場を選ぶのが◎

体験談②|通所リハに転職し、夕方には帰宅(40代・OT)

「病院勤務時代は夜まで残ることも多く、育児との両立は限界でした。子どもが小学生になるタイミングでデイケアに転職。今は16時半には帰宅して夕飯もゆっくり作れます。通所施設は時間が読みやすくて、生活に余裕ができました。」

ポイント:

  • 勤務時間の固定された職場へ転職するのは有効
  • 「子ども優先」の時期は働き方そのものを見直す選択肢もあり

体験談③|非常勤+在宅ライターとして多拠点ワーク(30代後半・ST)

「第2子の出産後、正社員には戻らず、週2回の非常勤+自宅での医療系ライティングの仕事を組み合わせる働き方に。収入は以前より少ないけど、家庭も自分のペースも大事にできる今の働き方が気に入っています。」

ポイント:

  • 副業・在宅ワークを組み合わせた柔軟な働き方
  • STは言語支援の知識を活かして教育系・医療系ライターとしても活躍可能

女性セラピストが両立しやすい職場の特徴

条件チェックポイント
時間の柔軟性時短・週3勤務などの制度あり
残業少なめ書類作業が業務時間内に終わる
職場の理解度育児中のスタッフが多数在籍
制度の整備産休・育休の実績がある職場
自宅に近い通勤時間の短縮で家庭との両立がしやすい

働き方に「正解」はない。自分らしさがカギ

「正社員として長く勤める」ことだけがキャリアではありません。

  • ライフイベントごとに働き方を変える
  • いったん離れて、再スタートする
  • 家庭と両立しながら副業や在宅ワークを取り入れる

こうした柔軟な選択ができる時代になった今、自分や家族のライフステージに応じて、無理なく続けられる働き方を選ぶことが何より大切です。


まとめ

女性セラピストが長く安心して働き続けるためには、制度だけでなく“理解ある風土”と“柔軟な選択肢”が揃った職場選びが不可欠です。

ライフイベントをきっかけに働き方を見直すことは、キャリアにブレーキをかけることではなく、むしろ新しい働き方を見つけるチャンス

あなたらしいセラピスト人生を、無理せず前向きに築いていきましょう。