リハ職が抱える“あるある悩み”とその乗り越え方

~PT・OT・STが現場でつまずくポイントと実践的な対処法~

理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)として働く中で、
多くの人が「これ、自分だけ?」と感じてしまう悩み。

でも実は、**誰もが一度は通る“リハ職あるある”**だったりします。
この記事では、現場でよく聞く悩みを厳選して紹介しながら、実際に役立つ乗り越え方もセットでお届けします。


◆ あるある①:患者さんとうまく信頼関係が築けない

「なかなか心を開いてくれない…」「リハビリに非協力的で進まない…」

▶ 乗り越え方:

  • 「治す」より「聴く」姿勢を重視
  • まずは共通の話題(趣味、食べ物、家族など)で“人間関係”から
  • 急がず、“1対1の関係”を焦らず築く意識を持つだけで気が楽になる

◆ あるある②:正解がわからず不安になる

「このアプローチで合ってる?」「評価は本当にこれで正しい?」と毎回自信が持てない…

▶ 乗り越え方:

  • 不安=成長中の証拠
  • “正解探し”より“仮説→観察→修正”の思考プロセスを磨く
  • 先輩のフィードバックを受けたら、メモして“自分の引き出し”を増やしていこう

◆ あるある③:チーム内の人間関係に気を遣いすぎる

「上司が怖い」「看護師との関係がギクシャクする」など、連携より“距離感”で消耗…

▶ 乗り越え方:

  • 敬語・礼儀は基本。でも、“遠慮しすぎない距離感”を探すことが大切
  • 困ったら「患者さんにとってベストかどうか」を基準に話すと伝えやすい
  • 気の合う先輩や他職種を1人見つけるだけでも働きやすさが全然違う

◆ あるある④:頑張っても評価されない・給料が上がらない

「努力しても年功序列」「頑張るほど業務が増えるだけ」…

▶ 乗り越え方:

  • 職場の評価制度が機能しているかを見極める
  • 症例実績や改善効果を“数字・具体例”で見える化しておく
  • 限界を感じたら、評価基準が明確な法人や訪問系・自費系への転職も視野に

◆ あるある⑤:何年続けても“自分に自信が持てない”

「周りがすごく見える」「まだまだ力不足だなと思ってしまう」…

▶ 乗り越え方:

  • 比較対象を“過去の自分”に切り替える
  • 小さな成功(例:患者の笑顔、ありがとうの一言)を積み上げて自己肯定感を育てる
  • 「私は何が苦手か」より「何を頑張っているか」にフォーカスする

◆ リハ職の悩みは「成長の通過点」

どんな悩みも、成長するからこそぶつかる壁
そして、その壁の乗り越え方は、決してひとりで抱える必要はありません。

  • 先輩や同僚と話す
  • 書籍や研修で知識を得る
  • キャリアアドバイザーやメンターに相談する
  • 一度職場を見直してみる

そんな“選択肢”を持っていることが、長く気持ちよく働き続ける秘訣です。


◆ まとめ:悩みは“止まる理由”じゃなく、“進む材料”に

  • 「つらい」は変化のサイン
  • 「できない」は成長の余白
  • 「迷う」は挑戦の証

誰にでもあるリハ職の“あるある悩み”を、自分を見つめ直すチャンスに変えていきましょう。