「今さら転職なんて遅いのでは?」
「30代・40代からでもキャリアチェンジできるの?」
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)として働く中で、こうした不安を抱える人は少なくありません。
しかし、30代・40代の転職はむしろ“強み”になる場面も多く、遅すぎるということは決してありません。
この記事では、年齢別に見たリハ職の転職事情と、それぞれのライフステージに合った最適な選択肢を解説します。
30代:専門性を深めるか、働き方を見直すかがカギ
特徴:
- 臨床経験も増え、一定のスキルを持つ年代
- 結婚や子育てなど、ライフイベントが増える時期
- 職場での役割が広がり、キャリアの方向性を見直すタイミング
最適な選択肢:
- 専門領域への特化(例:小児、精神科、訪問、終末期ケア)
- 教育・指導ポジションへのステップアップ
- 時短や日勤のみなど、柔軟な働き方ができる職場への転職
- 施設系・在宅系へのキャリアチェンジ
ワンポイント:
専門性と柔軟な働き方の両立ができる職場が増えてきているため、「将来に備える転職」が可能な年代です。
40代:マネジメント志向 or 安定志向で分かれる
特徴:
- 現場での経験が豊富で、後輩育成や管理経験がある人も
- 育児・介護などで働き方の制約が出やすい
- 体力的にも無理のない職場を探す傾向
最適な選択肢:
- 管理職・リーダー候補としての転職
- 教育・研修担当など裏方的なポジション
- クリニックやデイサービスなど安定性・負担の少ない職場
- 訪問リハで件数に応じた収入アップを狙う方法もあり
ワンポイント:
40代は“即戦力”として重宝される一方で、若手と同じポジションを競う転職は不利になりやすいです。
自分の「役割」としての価値を明確にすることが、成功への近道です。
年齢が上がるほど大切なのは「強みの明確化」
30代・40代の転職では、20代のように「伸びしろ」よりも、これまでの経験や実績をどう活かすかが重視されます。
転職を成功させるためには、
- これまでの症例経験・指導経験
- 特定領域での専門性
- マネジメント・教育などのスキル
- 働く上で大切にしている価値観
といった、自分の「強み」を言語化しておくことが必要です。
転職を成功させる3つのコツ
- 求人は「年齢OK」よりも「役割に合うか」で選ぶ
- 自分の経験がどう活かせるかを企業目線で整理する
- 面接では“なぜ今転職したいのか”を論理的に伝える
まとめ
30代・40代のPT・OT・STの転職は、決して遅くありません。
むしろ経験や視野の広さ、安定感が評価されやすく、求人側からも歓迎されるケースは多くあります。
大切なのは「自分に合う職場を選ぶこと」と「これまでのキャリアをどう活かすかを明確にすること」です。
年齢にとらわれず、自分らしいキャリアと働き方を手に入れるために、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。