理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)として働く中で、
「忙しすぎて患者と向き合えない」
「人間関係のストレスが大きすぎる」
など、“職場環境”に悩んで転職を考える方は少なくありません。
しかし、求人票だけでは本当に「働きやすい職場」かどうかは見えてきません。
今回は、リハビリ職が転職前にチェックすべき「働きやすい職場」の見極めポイントを5つご紹介します。
① 離職率・勤続年数を確認しよう
まず見るべきは、スタッフの定着率です。
離職者が多い職場には、何かしらの構造的な問題(人間関係・業務負担・評価体制など)があるケースも。
チェックの仕方:
- 面接時に「平均勤続年数」や「新人の定着率」を聞く
- 転職エージェント経由で内情をリサーチしてもらう
✅ 目安:勤続年数5年以上の職員が多い職場は、安定感あり
② 教育体制・フォロー体制が整っているか?
「いきなり現場に放り出された」
「OJTがほとんどなくて不安だった」
そんな声が多い職場は、長期的な成長がしにくい傾向にあります。
チェックの仕方:
- 新人研修やマニュアルの有無を確認
- 勉強会やカンファレンスの頻度
- 資格取得支援や外部研修制度があるか
✅ 成長環境が整っている職場=離職率が低く、スタッフ満足度も高い傾向
③ 残業・業務量の実態を確認する
「残業月10時間以内」と書いてあっても、実態は異なる場合も。
見込み残業や持ち帰り業務の有無も含めて、業務量のバランスを確認することが大切です。
チェックの仕方:
- 現場見学時に終業時間後の様子を観察
- 面接で「1日の訪問件数」「記録作業の時間」などを具体的に質問
✅ 訪問件数が多すぎる=1件あたりの質が下がりやすいリスクあり
④ 職場の人間関係・雰囲気を感じ取る
どれだけ条件が良くても、人間関係が悪い職場では働きづらさを感じるもの。
「スタッフが笑顔で話しているか」「多職種間の連携が取れているか」を見極めることが大切です。
チェックの仕方:
- 職場見学での印象
- 面接中の応対(上司・同僚の表情・言葉遣い)
- SNSや口コミサイトでの内部情報チェック
✅ 小規模職場では人間関係が働きやすさを左右する最大要因になることも
⑤ 自分の価値観に合った“働き方”ができるか?
「休日数」や「シフトの融通」なども重要な要素。
特に子育て中の方や、ワークライフバランスを重視する方にとっては、条件の“相性”が何より大切です。
チェックの仕方:
- 時短勤務や家庭都合の相談がしやすい風土か
- 有給取得率や休暇制度の実績を聞く
- 働き方の柔軟性(パートから正社員などの切り替え可否)
✅ 制度以上に、“相談できる空気”があるかどうかが重要です。
まとめ
「働きやすさ」は給与や休日数だけで判断できるものではありません。
人間関係・教育体制・業務量・柔軟性など、さまざまな要素が絡み合っています。
後悔しない転職をするためには、事前の情報収集と現場確認が何より重要です。
ぜひ今回のチェックポイントを活用して、あなたにとって本当に働きやすい職場を見つけてください。