リハ職の研修費補助・外部研修制度を活用しよう

~スキルアップを“自己投資”だけで終わらせないコツ~

理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)として成長を続けるには、定期的な学び直しや専門分野のアップデートが欠かせません。
しかし、外部研修は数万円かかることもあり、「お金がかかるから」と断念してしまう若手も少なくありません。

そこで注目したいのが、職場による研修費補助や外部研修制度
この記事では、リハ職が賢く制度を活用するためのポイントをわかりやすく解説します。


◆ そもそも「研修費補助制度」って?

施設や法人が、スタッフのスキルアップのために外部研修や資格取得にかかる費用を全額・一部補助してくれる制度です。

主な対象:

  • 認定理学療法士・作業療法士などの講習会
  • 呼吸療法、認知症ケア、摂食嚥下などの専門研修
  • 学会参加(発表・聴講)
  • eラーニングやオンラインセミナー

◆ 補助制度がある職場の特徴

特徴備考
法人内に「研修・教育予算」がある病院・大手法人は年間○万円まで支給制度がある場合も
キャリアアップ支援を掲げている求人票や法人HPに「研修支援あり」と書かれている
認定資格保有者が多いスタッフ育成に前向きな証拠。研修参加が風土化している

◆ よくある補助のパターン

補助形式内容
全額補助所属長の承認+報告書提出が条件の場合あり
一部補助上限1〜5万円/年などが多い。自己負担も発生
時間的支援勤務扱いでの参加許可、有休扱いなど柔軟対応あり

◆ 研修費補助を“実際に使う”ためのコツ

✅ 1. 利用規定を事前に確認

→ 「自己負担いくら?」「領収書は必要?」「事後報告でOK?」など、職場ごとにルールが異なるため、まずは規定の確認 or 上司に相談

✅ 2. 年度内に使い切る

→ 「上限3万円まで補助」など年度ごとの予算制が多いため、早めに使わないと“自動消滅”することも!

✅ 3. 実施報告・還元を忘れずに

→ 職場の勉強会でのシェアや報告書提出などが求められるケースが多い。職場に“還元”する姿勢を持つと次回も通りやすい。


◆ 研修制度が充実している職場を見極めるには?

チェックポイント見極め方
認定資格保有率「〇〇分野認定PT在籍」「専門OT〇名」などが明記されているか
研修の文化スタッフが「どんな研修に行っているか」を見学時に聞いてみる
求人票に制度の明記があるか「研修費全額補助あり」「キャリア支援制度あり」などの表記に注目

◆ 「研修=自腹」の時代は終わり

スキルアップは個人の努力だけでなく、職場のサポート環境によって大きく差がつく時代になっています。
外部研修の機会は、転職活動や将来の独立・管理職にも活かせる“投資価値の高い行動”です。


◆ まとめ|制度を活かせば、成長のスピードは倍になる

  • ✔ 外部研修は“自腹”だけでなく“制度”で行ける時代
  • ✔ 「費用」「時間」「承認フロー」を確認して、積極的に活用しよう
  • ✔ 学び続ける人が、3年後・5年後のキャリアに圧倒的な差をつける

まずは「今の職場に研修費補助があるかどうか」聞いてみることから始めてみましょう。